STAFF COLUMN 前川茂則のコラム

コンピューターのプログラムと法律は似ている

  • 2022.05.06
今からおよそ15年前、SEとして社会人のキャリアを歩み始めた私は、大学では法律学を学び、その後もコンピューターの世界と法律の世界に縁がある人生を歩んできました。
最近でこそ少なくなってきたかもしれませんが、この経歴を見て驚く方が非常に多い印象をもっています。そして決まってされる質問=法律とコンピューターに何の共通点があるのか=という問いに、決まって「法律とコンピューターのプログラムは似ている。」と答えるようにしています。
基本的に法律は、「一般法と特別法」「後法は前法に優先する」という原則の下、それぞれの条文で「定義」「原則と例外」を定め、重複や整備性のために「準用」します。
プログラムも同様に、変数などを「定義」し、if文の条件分岐で「原則と例外」を記述、同じ処理は関数を定義しておいて、必要になった場合に呼び出して利用=つまり準用=します。
情報処理システムは、こうして作られた小さなプログラムが集まって、私たちの日常を支えています。
法律も同じ様に、一つ一つの小さな法律が集まって、社会全体を動かしているので、そういう意味で情報処理システムは、社会を動かす法体系と似ているとも言えますね。
そもそも、日本で「システム」というと、「情報処理システム」という意味あいが強調されがちですが、英単語の「system」を翻訳すると「制度」「体系」「系統」といった意味を含む幅広い概念に行き当たります。個人的には「全体的な仕組み」という言葉が最も妥当な例えではないかと思っています。
現在私の所属する部署は「システム課」ですが、その「システム」が何を意味するのか、常に自分に問いかける毎日を過ごしています。
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