STAFF COLUMN 前川茂則のコラム

ChatGPTが示したAIのある未来

  • 2023.11.10


ChatGPTは2022年10月に公開され、瞬く間にユーザー数が1億人を超えました。2023年2月には安定版が公開され、また3月にはAPIが公開されたことで、多くの人々が最近のAI研究の成果を実感しました。ネット上では、回答を面白がる使い方が多く見られますが、本物らしい文章に危機感を表す人々もいます。また、生成系AIはChatGPTにとどまらず、AIによる画像生成はPicsartやAIピカソ等でイラストを生成するサービスが提供され、イラストレーターが将来不要になるのではないかという意見も見られます。

ただし、こういったコメントはあまり要点を得ていない印象があります。実際にAIの研究やビジネスで利用している人々は、これらのサービスについて積極的に発信していません。AIに関わったことがある人々なら、これらはあくまでもAIの応用例の一つに過ぎないことを知っているからかもしれませんし、またはその限界を把握しているからかもしれません。
実際に素人ながら、機械学習や深層学習をプログラムした経験から言えることは、これらのAIサービスの特性は大体理解できる範囲に収まるということです。

現在もてはやされているAIの多くが、いわゆる深層学習という技術を利用しています。深層学習の歴史は、ヒトの脳のニューロンの動作シミュレーションから始まり、初歩的なニューラルネットワーク技術であるパーセプトロンを経て、深層学習に至りました。
ここでのポイントは「脳の機能(神経伝達)のシミュレーション」であるという点です。例えば、ChatGPTに複雑な計算をさせると間違いが発生します。これは「脳の機能(神経伝達)のシミュレーション」であることの証明であり、AIの限界ともいえます。
また、学習していないことや経験していないことに対しては、AIは理解することができません。人間は、経験や学習を通じて知識を蓄積し、それを活用して新しい問題に対処することができますが、AIはそのような自己学習能力が限られています。つまり、AIは与えられたデータから学習することができますが、それ以外のことは理解することができません。この点でも、AIの限界が示されています。

これらの点を踏まえて考えると、AIがどれだけ優れた汎用的な処理能力を持っていても、その限界があること。そしてその限界が、私たちが思っているより低いという点を正しく認識する必要があります。

現在のAI技術は、あくまでも人間の支援を目的としたものであり、人間の判断と経験に基づく意思決定を補完することを目的としています。AIは、データからパターンを見つけたり、分類したりすることが得意であり、膨大な情報を扱うことができます。
しかし、人間のように抽象的な概念や道徳的な価値観、社会的な文脈などを理解することは苦手です。
今後、AIによる自動化が進むことで、多くの職業が失われるという懸念が示されますが、AIによって自動化を図れる部分はあくまでも一般論が通用する場面に限られ、個別具体的な事情・状況が及ぶ場面においては、あくまで人間の判断に頼る場面は多くみられるでしょう。

少なくとも私個人の考えではありますが、
①当面の間、AIは人間の補助的な動作を担うに過ぎず、直ちに人間を置き換える存在にならない。
②AIの実装がより容易になるが、より高い信頼性のAIを実装できるのは「AIの専門家」に限られてくる。
③容易に実装できるAIによって、自動化が進み、単純なルーチンワークの自動化が促進される。
④AIが身近になるに従って、AIを利用する人と、AIに利用される人に分かれる。
⑤AIによって人々の生活が危機に脅かされることは無いが、AIの無理解・誤解によって 危機が生じる可能性はある。
といったことが、考えられます。

人類の歴史において、新しい技術を恐れた人々が過剰な反応を引き起こした例が多く残っています。しかしながら、技術は常に進化し続けるものであり、今大切なのは、AIを過剰に恐れたり、楽観視することではなく、AIを正しく知ることではないでしょうか。

※この文章は、ChatGPTを利用して生成・校閲した部分を含んでいます。
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